90年代N.Y.を代表するUnder Ground House Partyだった"After Life"。その主催者であるカリームと相棒のキム・ライトフットがYELLOWに連続登場します。そこで初めて日本に二人を招聘したDANCER&DJのKANGO氏と"After Life"のFINAL NIGHTにゲストDJとして出演した経験を持ち今回自身の主催する"arts:y"にカリームを招聘するDJ ICHIRO氏に"After Life"を語ってもらいました。
YELLOW MAGには載せられなかった、こゆい話。じっくり…お楽しみ下さい。




DJ ICHIRO(左)
HOUSE DJ/"arts:y"(毎月最終水曜日@YELLOW)主催。渋谷FM 78.4Mhz"TOKYO CLUB MIX SHOW CASE"(毎木22:00〜23:00)等で活躍中。
KANGO(右)
DANCER、HIP HOP DJ/ DANCE TEAM"SIX SENSES" &"RED ZONE"(毎火@HARLEM)にて活躍中。MIX TAPE "BASEMENT AIR PLAY PART 2" feat.DJ KANGO〜NOW ON SALE
'92、日本にはHOUSEのDANCEが無かった!!
DJ ICHIRO(以下I):俺アノー多分、一番最初にKIM・KALIMをMUSEで呼んでるじゃないですか、あんときって俺、KANGO君って知らなかったと思うんですよ。NAOKI君は知ってて、その辺の呼ぶきっかけっていうか、それを俺も知りたいっていうか。
Kango(以下K):うーん、何だろう。やっぱAFTER LIFE行ってたから。うーん。だから、とりあえずKIMとKALIMはおれたちの中でHOUSEで絶対だったから。
I:何で、あのPARTYを知ってたんですか。俺、多分HOUSEの人たちよりも、有る意味早かったと思うんですよ。存在を知るのが。
K:俺知ったのはね、向こうのN.Y.のDANCERとかも当時行ってたのがSOUND FACTORY BARとあとAFTER LIFEいけば…
市郎:間違いが無い?
K:そう。俺達のおっかけてるようなDANCERが行ってて、そんでAFTER LIFEいったら、凄い音も良くて。
YELLOW(以下Y):ちなみにそれは何年のこと?
K:90ねえ92、93
Y:その頃のDANCEってどんなDANCE?
K:そのとき、僕初めて、HOUSEで踊る、そういうもんにあって、92年にN.Y.いくまで、それまで日本にHOUSEのDANCEっていうのが無くて向こうで初めて。
Y:それまでHIP HOPとかBREAKとか?
K:そうそう。HOUSEってちょっとサルサのステップ踏んだりとか、なんつーのかな、AFRICAN DANCEみたいのとかいれたりとか、そういうステップ系のふりをしてて、で、何でこんな踊りが有るんだろうって衝撃受けて、それと同時に僕は音聞いてたからDJは誰なんだろう?ってだんだんKALIM、KIMLIGHTって名前憶えてって。で、日本に帰ってきて、状況結構ばーって皆にこうこうこうだったっていうのを実際再現したかったっていうのがあって。
その時は、Club HEAVENとMUSE(南青山)両方やったんですよ。HEAVENの時はHIP HOPやってストレッチ・アームストロングをDJで呼んで、とりあえずDANCER・DJをベストの状態でやって。そんで2日目に、あの…MUSEでKIMとKARIM呼んで、もういっこのフロアでMURO君やったりとか…基本的にAFTER LIFEで。

AFTER LIFE FINAL NIGHTのゲストDJは…
I:KANGO君達の出会いはそこにあって、俺の場合はDEKA君いるじゃないですか、Planetで
KALIMが…あれって誰が呼んでたんでしたっけ?DEKA君達ですよね。
Y:確かDEKAのバースデイじゃない?
I:確かそんなような。で、その時N.Y.系のDJでやってくれって言われて。それで一緒にやって、それが俺の最初の出会いで、それでDJがとても気に入っちゃったから人柄関係なしに、それで俺の方から話しかけて「じゃあ一緒にレコード買いに行ったり、遊ぼうよ」って仲よくなってって。音的に、ばっちりだったから、俺はもう。
Y:そうかー。あんま意識してなかったけどMUSEもPLANETも行ってたわ。踊ってた踊ってた。さすが遊び人って感じね。
I:さすが、さすが!
K:あはは。
I:まず最初の僕のAFTER LIFEへのきっかけって、だからKALIMから来てるんですよ。で、KALIMとの接点がすごい出来てきて、そのうちにKIMの方とかもコンタクト取り初めて「ぜひN.Y.一回来いよ」というような流れになって、で、まあ、行ってきて。フライヤーにしっかりちゃんと名前まで入れてくれて、一番メインの時間をやらさせてもらって…
K:ふふふふふ
I:フライヤーってみました?
K:みてないみてない
Y:ICHIROって凄いおおきくでてるよ
K:ほえ〜。そう、俺KIMを呼んだとき"ICHIROに会いたい、ICHIROに会いたい"って言ってて、俺ICHIRO君知らなくて、それでfeel(並木橋)つれていって。
I:そうそう、それそれ、そんときKANGO君が連れてきてくれるってのは知ってたんだ。
Y:裏をみて。

K:ほんとだ〜!!!!!
I:うれしかったんですよね。やっぱり。わかります?なんていうか、あの…
Y:私たちにとって、どうしてもN.Y.のDJって格が上って感じちゃうけど、彼らにとっては対等なのね
I:そう!それ。それとかが、スタイルがすごいいいなあと思って。考え方が凄いっていう。
実際プレイして、俺その時SHELTERとかほかの所も行ったけど、お客さんも凄いオープンマインドだったんですよね。俺がまわしててVINALのBOOTHって丸見えなので日本人が回しているのがよく見える。でも結構盛り上がっちゃって、実際、結構踊ってくれて楽しかった。
Y:音が命なんだね。
I:うん。音が命。で、助けられたのが、日本のDANCERが結構来てくれてたんで。
Y:え?ICHIRO君が行くから皆渡米したの???
I:いやそうじゃなくて。向こうに居るDANCERっているんですよ。その子達が来てくれて…。
Y:そりゃあ、行くでしょう〜!だってDANCERの聖地みたいな所に日本人のDJが招かれてたら
I:そうなんかフライヤーの日本人らしき名前をみて
Y:よかったねイチロウって名前で
K:ふははは
Y :ケイとかいう名前だったら日本人だかなんだか判らないもんねえ
I:そうそうそう。それで皆にも助けられた。ちょっと残念だったのが、俺が行った日でAfter Lifeが終わっちゃったんですよ。俺が実は最後のゲスト。
K:そうだったんだ〜!どっどこの場所でやってた?
I:俺がやった時はVINAL。で、終わりの方とか今でも思い出すと、最後なんで悲しい雰囲気とかになるじゃないですか。でもKALIMが最後に"Don't you warry 'bout a thing"かけたりとかして…メッセージっぽい、すごい温かい良いパーティーだなってのが俺の…なんか、そこがAfter Lifeはいいなって思わせてくれる所。
K:へ〜なるほどね。
Y:でも…音が命の所でDJするのって怖くない?
I:そこは…あんま、大丈夫ですね。うん。大丈夫だろうって思ってやってる…。
I & K:ふははははは。
Y:でも、ざ〜って引くじゃない。すごいオーディエンスって正直でしょう?
I:それは確かに。
Y:でも、出来たっていうのはKALIMありきだから?
I:うん、もちろんKALIMもKIMも、両方のバックアップで。
Y:友達の大事なパーティーの大事な日にっていうのがあったから、自分も全身で参加できた?
I:そう、それで僕に対してそういうことをしてくれたってゆうのが有るから、じゃあ逆に「俺はあの二人を呼ばなきゃいけない、絶対に呼ぶ!!」というところでLUST(恵比寿)にKIMとKALIMを呼んだりとか。そういう所からだんだんHOUSE系の人たちにアプローチはじめたんですよ。
Y:Planetの時はDJで入ってたんだよね。
I:そうDJで。
Y:それで話しかけたの?DJ BOOTHで?
I:俺から話しかけて。DJいいすねって。
K:ふはははは。

素直にほれて。だから口説いて。
Y:KANGO君は「もう好きなんです!きてください〜」って感じで?
K:俺はね…何だろ。あの当時、なんて言うのかな、ああいう空気って有るじゃないですか。あの人たちの選曲の俺はそん時はまだDJどうこうっていうのが判っていなかったから単純に、あのVIBEが欲しかった。それで「お願いします!!」って。
Y:それは向こう(N.Y.)に間に立ってくれる人とかが居たの?
K:間に立ってくれる子とかが居て…マコト。
I:うん。(編注:N.Y.にあるレコードショップDub Spotをやっている女性。arts:yのブッキングも彼女がヘルプしている。)
K:そう、そいで紹介とかしてもらって。で、どうしても呼びたいからって。
Y:じゃあ、もう一発目で聞いて(DJに)やられちゃったの?
K:正直いって、一発目は判ってなかったから、とりあえず、まあDANCE行って、曲を聞こうっていう姿勢じゃなくてCLUB遊びに行こうって中で友達と踊るうちに、踊りと同時に曲を聴くことになって、で、すごいいいなあって…。どんどん数聞くうちに…。
Y:おんなじ曲がかかっているとしても、踊っててKALIMやKIMのDJってDANCERの人たちにとって絶対的に違うものがあるのかな?
K:あの人たちがやると違うって所ですか?
Y:そう。
K:今は、日本人のDJの人も、有る意味変わらないと思うんですよ。確かに違いはあるかもしれないけど、当時に比べたら同じような感じで聞くことも出来るし。
Y:何でこんな質問をしたかというと、「ただ遊びにいっているうちに音が聞こえてきた」みたいな事をさっきKANGO君が言ったでしょ。でも、その前にも沢山遊びに行ってて踊りにいってるわけでしょ?
K:その前はねえ、GOLDとか行ってEMMA君とが回してるHOUSEを聞いてて、あんまり知らなかったから、とりあえず打ち込みの音が入っていればHOUSEだ!って思って聞いてた。で、KIMとKALIMの音ってCLASSICも含めて黒さを感じるっていうか…。Black Music凄い好きだから単純に、なんかDOPEで独特な空気に…
I:独特な空気ありますよね。
K:そこで、やっぱちょっと「違うな〜」って感じで。(間)なんか…いいんすよ。言葉じゃあんま表せないような。
Y:体が反応しちゃって、音が聞こえてきて?
K:ええ。あと、ストーリーが有るじゃないですか。それがいいなって1日に。曲の流れもそうだし。聞けば聞くほど、どんどんヤバイわって。もともと僕はHIP HOPとか凄い好きだったんで同時に両方行ってたんですよ。で、客層もそうだし全く違うもんじゃないですかクラブの雰囲気っていうのが。でも音楽としてとらえると俺の中では、どっちも凄い好きで。で、N.Y.いったらHIP HOPのクラブも行くしHOUSEのクラブ…AFTER LIFEがあった時は絶対行こうって。で、MUSE呼んだときも、結局両方の良さをうまく打ち出せたらな〜っていうので、HIP HOPのDJとKIMとKALIM両方やって、で、やっぱりあの人たちがDJすることによって、いい空気になったと思うし。
Y:MURO君のDJっていいよね!
K:うん、おれも凄い好き。MURO君も、あの時はまだKIMとKALIM知らなかったみたいで、彼らを聞いて「凄いいいねえ〜」って言ってて。
Y:MURO君のDJもKIM、KALIMのDJも、DJからみたら「ずるい」曲をかけたりするんだけど、だけど、「いい」んだよねー。あと、既に知ってて「いい曲だな」と感じていた曲やそれほどでもなかった曲でさえ、彼らがかけると「なんて素晴らしい曲だったんだ!!!!」って気づかせてくれるよね。曲を発見させてくれるDJだなって思う。
I:それはありますよね。
K:うんうんうん。
Y:結構素直に(KANGO君はKIM&KALIMに)ほれちゃったんだね。
K:そう。ほんと単純に。凄いいいから…

YELLOWの罪悪
I:HOUSE的なところで言うと、Planetがまだやっている頃って向こうからくるDJって結構派手な人が中心だったんですよね。
Y:あーそれはYELLOWの罪悪かもしれないね…。すいません…。
I:いやいやいやいや全然…。
K:ははははは。
I:凄く派手だったし、ほんとのリアルなN.Y.のアンダーグラウンドな…AFTER LIFEなんて本当にアンダーグラウンドなパーティーだったから、そういうのってミックステープとかで(日本にいる人でも)知ってる奴は知ってて、そういうDJが何で来ないんだろうって皆が思っていたことで。それで実際にKALIMなんかを(生で)聞いて、正にそのタイプ!!(って感じてた)KIMなんかもそうだったし。
(間)だから…何って言ったらいいのかな…あのころ来ていたDJのなかでは異質な感じが一般の人からはしたかもしれないですよね。派手な感じではないんで。
Y:それはどうだったかなあ…(思い出している)。(MUSEでのパーティーは)色々な人がいて面白かったな。(考える)まず、MUSEってお店が「そんな感じ(アンダーグラウンド)」では無かった所だったのも面白かったよ…。
I:そうですね。うん。
Y:そして、その後!出会って、ほれて、やり取りして…それで?
K:その後お〜は…なんか今でも(KALIM & KIM は)ブルックリンでやってますよね。
Y:いやいやじゃなくて、KANGO君とICHIRO君が
I:俺らのそれぞれが、どう変わっていったか? 俺なんかは凄く変わったんだと思いますよ。やっちゃってるしN.Y.で(編注:前出のAfter LifeのFinal Night '97)。さっき言っていたことじゃないけど、DJ Playが良ければちゃんとああいう形で場を与えてくれ還元してくれる素地が向こう(N.Y.)にはあるけど、日本のシーンってどうなんだろうって思ってしまった。
Y:それまでは、そういうことは思わなかったの?
I:まあ、うーん…
Y:その頃は(ICHIRO君が)若かったからしょうがないか。
I:まあ、うーん…結構、びっくりしましたね。そんな簡単に(N.Y.で)やれちゃうのか?!って。しかも、そんなゲスト扱いとかで。
Y:そして驚いて、目が開いたと。
I:ね。うん。
Y:そして日本について考えちゃった。
I:日本っていうか…深くなっちゃうんだよな〜、この辺は。
Y:もしさ、彼らに会ってなかったらDJしてないと思う?
I:それはないですね。もともと、俺あんま誰っていうのがないんですよ、どのDJも全部いいと思ってて。HIP HOPでもHOUSEでもTRANSEでも、どのDJも良い部分は皆もっていると思っているから、これっていうのがそれぞれに有って、KALIMのこの部分、KIMのこの部分、そういう風にとらえているから影響されたDJって物凄い数居るんですよ。全員に近い位。
Y:そうやって、全ての人の長所を発見し、受け入れられるのって有る意味とても余裕の有ることじゃない。
I:そうかなー。誰しもほんとはそうなんじゃないかな。俺は結構素直に言っちゃってる方なんで。

やっぱ、これだよなああ
K:DANCERとしての立場でいうと、N.Y.に行って受けた衝撃が出かかった。最初はDJを菊というよりて物まねから入ってって、DANCEを中心に見ていて。そうするとAFTER LIFEっていうのは必ず(凄いDANCERが)居て、そういう所で踊っている感じが良くって、それをそのまま受け継ぎたいなあって思ってて、そこで知り会ったいろいろなDANCERもいたし。SOUND FACTORY BARで上でルイ・ベガがまわしてて下でKIMが回してて、DANCEをやってる子って皆KIMの方に行って、ガー踊ってて。上は上で良いんだけど、やっぱり下のDOPEな中でガーっと踊っている空気を見ていて「こういう音をもっと知りたいな」って思い初めて。KIMのTAPEとかまめにチェックするようにし始めて、で自然とその中で曲を覚えていったりし始めて、こういう曲のかかる日本のクラブは何処なんだ?!っていうのがあったので、いろいろなDJの人に徐々に徐々に知りあうようになってきて。HIRO君達もそうだし、Hi-LIFEの皆とか。ICHIRO君達もそうだし。LUSTでICHIRO君が回している時にチョコチョコ行くようになって。KIMLIGHTが日本に来るときは必ず聞きに行って。
CDでHOUSEのコンピレーションとかいろいろ出てるじゃないですか。LIMLIGHTやKALIMのスタイルでやってるCDって無い。THE LOFTとか近いものはあるけど。でも、どうしても聞きたいなって思ってて、曲もよく知らなかったし…でKINLIGHTとか聞くと「これだよなあ。」KALIMでも「やっぱ、これだよなああ」って思ってて。ああいう人たちの選曲が無かったら今の自分もDANCEもここまで行っているかどうかも解んない。

ADDICTED TO N.Y. 流
Y:話を聞いていると彼らによってFIELDがパーって広がっていったように聞こえる。すてきなDANCERを追いかけていったら、そこに付いて、そしたらいい音が待っていて。踊ったらFIELDが広がった?
K:そう、そうなんですよ。今僕は、HIP HOPのDJもやりながらDANCEも続けてる。最初は見た目から入って向こうのファッションとか動きとかジーっと見ているうちに、もっと中身を知りたくなって、コミュニケーションをとるようになって、そいつん家遊びに行って、こっち来たら俺ん家泊めてやったりとかして。そうしているうちに、その人たちのライフスタイルとか楽しみかたって有るじゃないですか、N.Y.流っていうのかな黒人の。そういうのが、良いなあ!って思って、もっと生々しく感じたいなってところから始まって、そこから、もうジャンキーになっちゃった。N.Y.の全ての文化に対して。ああいうアンダーグラウンドなクラブとか、HOUSE MUSICもそうだしHIP HOPも含めて。今も根本的なところは何も変わってなくて、今は影響を受けた部分を自分なりに消化して自分流にっていうのもあるんですけど、もうずっと一生見て見ぬふりは出来ないところに(N.Y.は)なってる。DJとしてもDANCERとしても。で、気づいたら今になってた!みたいな。俺達のまわりにいるメンバーも皆同じ気持ちで、それが有るからやってこれた。
もともとHOUSEのDANCERとDJって、前はこういう接触って無かったんですよ。話したりとか…日本の中で。だんだんやっていくうちにお互いが同じような感じだったから自然と繋がってって。
I:そう、前はなかったですよね。
Y:それは、HIP HOPもそうなの?
K:HIP HOPもそうですよ。HIP HOPの場合、DJとかRAPPERとかDANCERとかが居て、当時はジャンル分けのような「俺はラッパーだから」「おれはDJだから」の様な感じだった。でも今はそういうのは全然無くなって、お互いにリスぺクト仕合いながら「いっしょなんだなー」と感じてる。
たとえば僕はHOUSEのDANCEをやっていたけど、火曜日のHARLEMで(HIP HOPのDJを)やるようになって(RED ZONE 毎週火曜日)有名なアーティストと接するようになったんですが、皆温かいんですよ。受け入れてくれていて。で、HOUSEのDJもそうだし。KIMの話からはそれるんですけど、俺はもともとDANCERという立場からやってたけど、皆と接して皆の向かっていく部分とか気持ちとか良いなと感じてる。
俺は肩書き的には「DANCER」でもあるし「DJ」もそうかもしてないけど、実は「いちファン」なんですよ。N.Y.の文化とか音楽に対する。それが好きでどうしようも無くなって、もう自分でやらなきゃ!ってなっちゃって、で、やらなきゃってやってるうちに伝えなきゃっ。この楽しみを!!て。
そうしていくうちにDANCEの後輩達にも、たとえばKIMとKALIMのTAPEとか持ってたら「これ良いから貸してあげるよ」みたいな感じでやっているうちに若い子達にも(KIM & KALIMが)浸透してきて、DANCERの子もDJやるようになる子がちらほら出てきて、そういう子達が僕たちの良いなって思う部分(N.Y.流)を受け継いでってくれて。自分でもN.Y.に行って、見てきて。そうやって、どんどんその後輩にも伝わっていってる。
そういうのを、もっと大きくする為にも色々伝えていきたいから。その本物の人たちが日本でやって「空気」を皆に伝えてくれるのは大事だな。だから、KIM & KALIMが来ることは凄く重要な事だと思う。全然知らない状態で行っても、楽しい人は楽しいと思うし。名前で行くんじゃなくて、たまたま来たらKIM とか KALIMが回してて「誰だったんだろう?!」みたいな、そういうキッカケって滅多に無いじゃないですか。だからいいなって思うんですよ。
Y:夜遊びって、そういうもんだよね。なんとなくスタイルにあこがれて…あたしなんか、夜遊び始めたころ「夜起きて町中にいる」ってだけでうれしかったよ。横断歩道とか渡りながらはしゃいでた。そこから、踊るのが楽しくなって、そのうち何度も出会う人が増えてきて友達になり…もう今では無いと生きていない程になってるだけどね。そういう場所を守んなきゃって思うよね。思う事はみんな一緒なのね〜。
I & K:うんうん。

何でAFTER LIFE?
Y:それでは、少し覚めた目で…N.Y.におけるAFTER LIFEとは? 他にも黒人のDJって沢山入じゃない?そこで何でAFTER LIFEなの?
I:AFTER LIFEでやってたDJってNICK JHONES、BASIL…あと誰だったっけけかな…
K:NICK JHONNESもやってたんすか?
I:そうそう、要するにあのころSOUND FACTORY BARとかでやれてない人たちはAFTER LIFEのゲストで。 BASILなんかはAFTER LIFE出身ですよね完全に。
K:へえ〜
I:NICKとKALIMは凄く仲が良くて、それもAFTER LIFEつながり。今ないのは残念ですよね、そういうメンツが活躍できないから。だから、KALIMはDJ兼主宰者だったんですよ。で、パートナーとしてKIMがいて、で、ゲストにNICK達が…あと、誰がいたっけなあ〜
K:TIMMYとかRON TRENTとかは?
I:それは違うんだけど。
Y:TIMMYはこのときはSHELTORはやってたの?
I: SHELTORはやってない、多分。
K:クローズしたあいだ…
I:あ!うん、AFTER LIFEがクローズしているあいだね。で、BODY & SOULが復活したあたりからカブって…あのころ金曜がAFTER LIFE で土曜SHELTOR、そして日曜がBODY & SOUL。'97に終了してから復活させようとしてたけど、AFTER LIFEをやれるような箱がないという状況でやらなくなっちゃったんですよね。そして今はクリエイターというかプロデューサーになってますねKALIMに関しては。
K:なんか「サブリミナル」って所でやってますよねブルックリンの。こないだやってましたよ。
I:KALIM?
K:KIMも。
I:お〜!!!
K:AFTER LIFEって名前じゃなくて。サブリミナルって箱があった丁度ブルックリンビレッジの先を行った所なんですけど
I:最新情報!
K:去年の夏に行った時もそうだし、今年の春に行った時も。多分レギュラーでやってる。一晩中、次の日の昼間位までずーっとやってて。
I:AFTER LIFEって名前自体は、多分もう使わないみたいな話は聞いてて…
Y:まあ、でも、その気持ちは解るな。もう「終わっちゃった」んだもんね。
I:なんか前、俺KALIMに何でAFTER LIFEってタイトルなんだって話をしたら、もともとAFTER HOURSのパーティーだったらしくて、それにかけてつけてた、そういう意味だったらしい。
K:そうなんだ〜。

革命的なKIMの存在
Y:AFTER LIFEが変えたDANCE FLOORという空間において変えたものってなにかな?
I:ずっとHOUSEシーンをみてて、KIMの登場は革命的だった気がしますね。今まで同じDJしか、人の入るDJって呼ばれてなかったんですよ。ある程度集客があるというか、人気のあるDJってオキマリな感じできてて。KIMって成功した人かなって、日本において。
Y:いきなり彗星のように現れて…
I:現れて、毎年毎年人が増えていって、多分今年もはいるだろうと。そういう形で日本に定期的に呼ばれるDJで成功したDJだなって。
Y:JOEもそうだよね。
I:ああ、DANCE TRACKSの店員だった頃とかね!
Y:びっくりしたもん、いきなりブレイクして。何がキッカケなの?あれは。
I:SPIRITUAL LIFEとか、まあJOEの場合バックグラウンドもあった気もするから…。変な話、MUSEがあってLASTがあってって、ちょっとずつの段階で(KIM)は成功してきている。あとお客さん的にみて、オキマリのDJしか良いって言わない人が多いという傾向がある中、KIMが良いって言ってくれる人が多いじゃないですか、あれは嬉しかった。
Y:なるほどね。セオ・パリッシュとかもそうだった。前回、前々回に比べて、いきなり大混雑で仰天した。あと、DANNY KRIVITの日(arts:y/2001.4)もいつもはcreamに来てくれるような、少しカタメでテンションの高い日を好むようなオーディエンスまでも沢山集まってくれていて、DANNYの影響力に驚きまくった。一体、皆どこで情報を仕入れているんだろうね!!最近のオーディエンスは「知ってる」な〜って思うよ。皆の遊び方が変化してきているように思う。
まあ、それはAFTER LIFEが変えたものって言うわけじゃないけど、それぞれが出会って影響しあって、変化が生まれたといった所かな?
I & K:そ…う、うん。うん。そうですね。みんなでね。

自由な心が音に出て…
Y:では話題を変えて、AFTER LIFEに集まっていた人たちってどんな感じだったの?
I:ブラックの人たちが中心で、俺的には「踊りのうまい人たちが多いな〜」って。
Y:DANCER系の踊りですか?
I:俺は踊りに区別をつくんないんですよ。伝え辛いんだけど…踊りがうまい、雰囲気が出来てる。そういうお客さんが多かった。
Y:踊り、日本人の人も上手くなったよね。美しい人多いよね、最近。
K:うん。
I:あと、あったかい人が多かった。
K:うんうん。あと、スウェットで来て、そこら辺座って寝てるやつとかいて、「スゲエ自由だなー」って思った。
I:自由っていうのはあった!
Y:男の子も女の子も均等に?
I:うん。凄い年いってる人も多かった。
Y:もっと、こう、フロアの中のシンパシー的な部分とかないの?
I:BOOTHにいたからな〜仕込みの手伝いとかもしてたし…
Y:客観的に成らざるをえない?
I:そうそう。結構、曲聞いちゃってたからなー。楽しむっていう考え方より、何か勉強しちゃってた所も若干ありますよね。
Y:その気持ちも判る!本場のDJ BOOTHだもんね。KANGO君は?
K:KIMとかKALIMとかって、みんながガア〜って盛り上がる感じじゃないんですよね。結構みんなマイペースで遊んでる空間で、あれが俺はすごく「いいなあ」って、ああいうのはああいうので。自然に良い曲がかかってて、変な話ソファーで「一日中、今日寝てるじゃんこいつ」みたいな人もいるし。踊りにひたすら集中してる奴とかもいて。あそこ変な酒売ってたじゃないですか…
I:アシッド・パンチみたいの。
K:あれ飲んでバカになってる奴もいて。
I:アシッド・パンチ売ってたなあ〜
Y:あ〜自由な感じだね。
I:わはは、簡単に!
K:ほんと、そういう感じで!
Y:無理がない感じで。
K:すごく良いと思うVINALは…
I:でも酒がまずかったなVINALは。最悪に酒がまずかった、あれはちょっとヤメタほうがいいなあ。酒がまずい。
K:あはははは!!そうそう!!!
Y:それは店の責任だねえ。
I:ほんと酒がまずい。
Y:LOFTは行った? 話聞いてると近い感じがする。
I:行きました。近いけど、(AFTER LIFEの方が)もっと踊りが中心な気がする。LOFTってちょっと宗教っぽいっていうか…
Y:だって!あの人教祖様だもの〜(誤解無きよう、発言者マンクーソーLOVEです。)
I:(THE LOFTは)さっき話に出た、寝ている人が多い系。「一日中おまえ寝てるじゃん」って人が大半。でも、日本でやったときは、そんな感じじゃなかったから、あれ(日本公演の様子)が本来の姿なんだろうな。
多分、俺の行ったLOFTじゃないんですよ。その前のもっとデカイ頃のLOFTを皆が凄く良いって言ってるんだろうと思います。そっちは行ったことないんだけど。
Y:「FAMILY」な雰囲気も善し悪しですよね。いつも来ていない人が疎外感を感じるようではね。来たくて、その日来ている人が(お店の中に)集まっているんだから、皆一緒じゃない?
I:そうなりかねないですよね。それが、俺も嫌な所であって、そういう感じじゃないんすよAFTER LIFEって。
K:なるほどね。
Y:やっぱり一番最初にでたけど、「考え方が凄くオープンマインド」って言ってたじゃない? そういうのが音に出るんだね。音に気持ちって凄く左右されるじゃない? 攻撃的な音だと気持ちも激しくなったきたりして。AFTER LIFEのDJ二人のOPEN MINDな性質が音に表れ、その音が聞く人を自由で無理のない気分にさせ、独特の空気を生み出していたんだね。

老眼鏡
Y:では、どちらかというとKIMが騒がれがちな日本ですが、AFTER LIFEはKALIMが主宰者だったわけだから、平等に論じたいなというところで、二人の違いと共通点を御願いします。
I:共通点では…音的にも生き方の様な点でも共通するところは沢山ありますよね。だた、年齢差が実際すごく有ると思うんですよ。KIMってもうかなりイイ年で、KIMって30歳になるかならないか。で、やっぱりKIMのプレイって落ち着いていてクール、KALIMの方はパーティースタイルっていうのが若干有る。でも、この二人が重なって、いい部分がAFTER LIFEで聞けたから、ほんとはヤッパリ二人で聞きたかったって気はどうしてもしますな〜。今回それが出来ないのは(二人の来日可能なスケジュールが微妙に食い違ってしまった為)残念っていうか…二人のSESSIONを皆に聞かせたかったっていうか…。
Y:AFTER LIFEではどんな順番でやってたの?
I:バラバラ。のりでやってましたね。1曲交代とかしてたしな…。
K:僕もおんなじですね。
I:MUSEの時もそういう感じでやってましたよね。
K:そうそう。
Y:そっかー一緒に聞きたいな〜。
I:凄く、俺はそれが残念なんですよ。
Y:おやじなKIMとやんちゃなKALIMのコンビネーションが自由な感じを引きだすのかな?
I:うん、年の差が重要な気がしますね。KIMっていくつだったっけ?
K:いくつだったかな〜
I:忘れちゃったな〜
Y:あれは老眼鏡? 去年Francoisが来たとき初めて老眼鏡をかけてたんだよね。DANNYはまだだよね。
I:シャネイもあれそうでしょ。
K:ああ!
Y:誰?
I:シャネイ。SHARN.Sって書く人。
Y:ああ!わかった!!やったことあるよね。Hi-LIFEで。
I:そうそう。凄い眼鏡かけてるんですよ。
K:ハービー・ハンコックみたいな。凄いの。あれ老眼鏡だよね。でも、あれかけて踊っちゃうもんな〜
I:ヒモ(眼鏡チェーン)ついてましたよね。
K:ついてた、ついてた!
Y:老眼鏡かけるまで、二人もDJやっててね。
K:ふははは。

期待はKALIM、安心はKIM
Y:今回バラバラの公演じゃない?だから、それぞれの聞き所を教えて。
I:KALIMは、曲作りなんかもして変わったんじゃないかな〜って思う。楽しみですね。久しぶりだしな〜
K:最後ってCORE(六本木)?
I:そう。TAPEも聞いてないし。ほんと久しぶり。KIMは…毎年聞いてるからな…。でも、変わらないからいいんですよね。(KIMは)判ってると思うんですよ、日本でどんどん人気が上がってきているのを。オーディエンスが増えてくのも見えてるはずだし。でも、スタイルが変わらないのって凄い。
Y:有る意味、出会った時のままなのかしらKIMって。
I:うん!まさにそうですね。変わらないっすよ。
Y:KALIMは?
I:あっそうだ!これがある。フルタイムで聞いたことが無い。
K:ああ!それデカイな〜!!
I:スタートから最後までをっていうのが…
Y:(自分のパーティーなのに)DJしないの〜?
I:いや、あの、それは出だしはもちろんやるし、息が統合すればやっちゃうと思うけど…俺は何かちょっと…踊ってたいなって…
K:わははっはは!!!
I:どんな感じかなっていう…楽しみだなそれは…。
K:確かにKIMのフルタイムは何度も聞いてるけど、KALIMは無いもんね。
I:そういった意味では別でやるのもいいのかもしんない。一回位そういうのもあってもいいのかもしんない。
Y:そうだよねえ〜。KIMあってのストーリーだったのか、KIMがいなくてもストーリーはあるのかとか知りたいところだよね。
K:うんうん!僕もKALIMはすんごい久しぶりだから、どんくらい変わったのかとか、いろいろ久々に空気とか感じたいですね。
Y:ああ、いいね。音じゃなくて空気を感じたいのね。KIMに対しては?
K:KIMに関しては(ICHIRO君と)おんなじっす。
Y:変わらないのが素晴らしい…なのね。温泉はいつはいっても気持ちイーねー!!!って感じ?
I & K:あははははは!
Y:どうする(KALIMが)豹変してたら?!
I:ええ? ねえ、どうなんだろう…。でも良いふうに変わってるのなら、それはもう。
Y:どんなに仲が良くても想像付かないんだ?
I:うん。それは、つかないっすね。自分がDJやってて判るから、その日のテンションでも凄く変わってくるし、想像つかないっすね。
Y:どういう時KALIMはテンションが駄目になるの?
I:ナイーブなんですよ彼は。だから、俺らがやりたいのは彼がベストを尽くせるような環境作り。あと、KANGO君達のショータイムを入れていこうと思ってて。AFTER LIFEっていうものの要素の一つにHOUSE DANCERっていうのは必要不可欠なので、そいうった所でPARTY造りをしたいなってね。
Y:それは凄い、それは楽しみだ。KANGO君達はKALIMのDJで踊るの?
K:自分たちで音源つくってきてやります。
Y:じゃあ、KALIMに対するショウでもあるんだ。
K:うーん…うん。
Y:で、ICHIRO君はDJ放棄しちゃいそうなんだ。
I:放棄…しちゃいそうですねえ。まず、聞きたいもんな〜。聞きたいんですよね。すごい。
K:KANGO君の「聞きたい」は「踊りたい」だけど、ICHIRO君の「聞きたい」は「聞いて、じっと見ていたい」って感じがするよ。
I:「聞く」っていっぱいあるよね。俺の「聞く」は細かい所まで聞いちゃうし、で、そこから踊りに繋がれば、なおさらベスト。すっごい(DJが)イイ時って、すっごい踊っちゃってるし。何段階かが俺にあって。まずは聞きたいな、DJとして。
Y:リリース作品とかからプレイは想像できないの?
I:いや。また(彼の)プレイと作品は違いますよ。想像がつかない!!
Y:期待度はKALIMなんだね。安心度はKIMなんだね。
I:うん。
K:そう。
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