PARTY REPORT 2005/08/31
arts:y
-5th anniversary-


最終水曜のレギュラーパーティ
arts:yの5周年にKOH-TAOが登場!



REPORTER:KOZUKA
Photo:KAMO(YELLOW)

DJ ICHIRO

DJ AISA

KOH-TAO
こ暮れなずむ 夏のゆめ、arts:Y 5th anniversary!!


「音が足りない…」
まだ蒸し暑い8月の末日、わたしの一日はこの言葉ではじまった。
学校の追試があったり、体調を崩したりしていて、毎年恒例夏の野外フェスも今年は断念。
かれこれ1ヶ月くらい踊っていない。
――ひいい、前代未聞!ゆゆしき事態!
Frustrationの溜まったカラダは重たくてやるせない。
    
FUCKING! 学校の追試
FUCKING! 体調不良!

もぞもぞ。
ベッドのタオルケットからにょきりと首を出す。
「ちっ!」
じわじわと噴き出す額のあぶら汗を手で拭いつつ、
YELLOW MAG 8月号に手をのばす。
――と言っても8月ももう終わり。
(さぁてこの残り何日かの間にめぼしいパーティーなんぞあるもんかいな。。)
 「ふぅぅ…」
あきらめ半分、期待の気持ち半分。
しばしマンスリー・スケジュールとにらめっこ。

「むむっ!」
 ピッカ〜ン!☆★☆
なにやら紙面にひと際 輝きを放つ文字を発見!!
“Arts:Y 5th anniversary”
そう、DJ ICHIROとDJ AISA率いる、言わずと知れたアノ、YELLOWの老舗パーティーである。
 よし!今月最初で最後の音楽Charge、これでいってみよう!!

* プハ〜っ!
「かぁぁ、美味い!」
夏もおわりだが外はまだ蒸し暑い。

冷たいビールが火照ったからだをしずめてくれる。
腕時計をちらり。
一緒に来るはずだった友達はまだ来ない。
〜Da・LaLaLa♪
鳴り響くお洒落Deep Houseを酒の肴に、ラウンジでひとり、まったりtime。
 「いや〜ぁ、それがさ…!」
Barカウンターの隣でスーツ姿のおとこがなにやら楽しげに会話している。
―会社帰りか?heLa・heLa、エ・hera ☆ヘラ!
 さっきから このひと、口もとが弛みっぱなしだ。
辺りを見回す。

Ha―ははっ!!

ほのかな灯りに照らされて、ラウンジの床をまばらな人影が笑い声と共に行き交う。
今日は平日ということもあってか週末のパーティーほどお客の数は多くない。
その分 ゆったりとしたスペースをRelaxして、皆思い思いに楽しんでるみたいだ。
んでもて今日のLive Guestも癒し系☆
Arts:y, 5th anniversary、今夜は富士ロックにも参加、
クラブ系に限らず幅広いフィールドで活躍するKOH-TAOの皆さんがやって来るのだよ。
 今日の目玉、見逃すわけにはいかないね。
――モウ、始マッチャウYo!!
DAMmmm…っ
血が騒ぐ。
ライブが始まっちゃう。
病み上がり(涙↓)のウォーム・アップ、
そろそろDANCE FLOORへ行きますかぁ〜!

* DAMmmmm…
ストロボ・ライトの照明が落ちる。
スっと消え入るHouseの音
暗闇と静けさが、あたりを包み込む―
ぽっ
Po!
ポ!!
DJブースに対を成すフロアー後方のステージにやわらかな灯り
がともる。
浮かび上がる3本の影。
 The Time has Come !
KOH-TAOの登場である。
3人の足元で木製の小さな置き照明がステージに彩りを添えている。
ひょうたんの形に球、そしてお花のかたち。(はすの花か?)
――灯し火が醸す、あたたかな光の中、
 やがてカリンバの音が 響き出す。
(このカリンバという楽器、皆さんご存知でしょうか?木からできた、半球体のもので、断面に金属でできた細長い鍵盤がついている、小さな可愛らしい楽器です。)
透き通る音が、こだまする。
甘やかに紡がれていく 煌めく音色
かぶさるギターの旋律。
語りかけるようにして響くメロディーが、空気を伝い、やがて、暗がりのフロアーを
隅々まで満たし上げてくる―
音ニ、包マレル。
虹色ニ、染マリユク。
時間(トキ)ガ、静止スル!
ゴクン。
息を飲む。
ふと周りに目をやる。
最初立って聴いていたオーディエンスのほとんどが今じゃ床に座り込んでライブに聴き入っている。(そう言う私も!)
みんなの目がうるうるしてる。
週末のように混み入ってないので 思い思いにスペースを活用。
寝っころがるひとや、ナント!座禅を組んでいるひとまでいる!
奏でる3人の神妙な面持ち。
―魅きつけられて、ここを微動だにできない。
ステージ奥のスクリーンに、木洩れ日に染まる緑の木立が浮かび上がる。
かすかな風にさざめく緑の葉。
彼らの楽曲は、さわさわと伝わる、そんな静かな自然の息づかいに似ている―。
ゴクリ。
2度目の息を飲む。
Dokun Dokun…
3人のSESSIONが加速度を増して迫りくる!
鼓動が、わし掴みにされる!
♪♪♪
ア、 a!唖、あ☆Au,AAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaah〜〜〜っ!!!
Then I Was INSPIRED.!

BOMB!!
ほわわわわぁ〜〜ん☆

意識が、霧に巻かれた。

* 「ウィンド・サーフィンしてて海をイルカがジャンプしたときのことを
思い出したよ〜!」
そう語るのは趣味は波乗り、九州は長崎のご出身というDJのシュウイチさん。
タンク・トップのマッチョな腕に、TATOOが刻み込まれている。
うう〜ん、男気溢れるその姿!たまらん!
フン、ふんっ!
鼻息を荒くする。
「ね〜♪気持ち良かったよねぇ〜、泣きました!」
横で連れの女性トモさんが合いの手を入れる。
長い髪。
くんくん。なんかイイ匂いがしそう。
日に焼けた肌がなんとも健康的なお二人、Liveの最中最前列で目を瞑り座禅を組んでいた。音に集中するその姿に共感を覚えて、ちょっと声をかけてみたのだ。
しゅういちさんの言うように、確かにKOH-TAOの楽曲は、自然の美しさを思いださせてくれる。
昔日本史の教科書で見た、邪馬台国の住人のような衣装とか、何かを悟った仙人のような3人の眼差しも、なんともartisticで、かっこ良かった。
さて、ここで感想を一句。
漂うよ マイナス・イオン 音の海
                  クラバー心の俳句。

* DANNNNn…☆!
ライブとはうって変わり、UpテンポなDeep Houseが放たれる。
   ――Little Louie Vega “The Elements Of Life”だ。

 『よお。』
フロアーの片隅になにやら見覚えのある影を発見。

そう、待ち合わせに遅れてきた忙しいお兄さん友達、大阪生まれのMARKくんである。
パーティーも終盤になってやっとご登場。
「帰るで。」
「エエ〜!第一声からなんなのよ、待ってよ、もうちょっと居ようよぉ!」
くいくい。MARKくんのT-シャツを引っ張る。
「なんやねん、明日仕事があるんや」
「そ、そうだねぇ…。」
そういやMARKくんは社会人だった。
次の日仕事があっても夜遊びするそのバイタリティー、あたしも将来見習いたいな。
Wo〜wow、wow♪
Chaka Kahnが聴こえる。
まだ居たい…
とはいえわたしも病み上がり。仕方ないワネ!
 「じゃ、帰ろっか。」
こだまするChakaの美声に後ろ髪引かれつつ、
二人フロアーを後にした。

* 夜の六本木通りを下る。
群れを成すビル群
煌めくネオン
青 黄 赤
そびえ立つ交通信号たちは、ただただ規則運動を繰り返す
まとわり付く排気ガスの臭い
行き交う車
Kya−はは!
横を派手な女たちが通りすぎる。
都会は夜もせわしない―。
「ふぅぅ…」
今日Arst:Yで上京前地元の長野で毎週通ってたクラブのことを思い出した。
Silvetti の“Spring Rain”とか、DJの選曲が似てた。
とても懐かしかった。
DJの紡ぐその時間に、わたしはいつも救われてる。

言わずと知れたYELLOWの老舗パーティー、Arts:Y。
普段はプロのダンサーさん達のパフォーマンスがあったり今日のように素敵なゲストが来たりするみたい。

音がたりない!踊りたい!会社の上司が口うるさい!
軽い抑鬱 欲求HUMAN!
緊急事態!
からだが赤信号を呈してるソコのあなた!
平日も、楽しいパーティーは目白押し。
YELLOWを出るころ、あなたのからだはそう、きっと、青信号。

ぶふっ! お後がよろしいようで。


2005年 8月末日 西麻布の交差点にて。