PARTY REPORT 2005/02/26
Real Grooves Volume 3
個性派ユニット“Sieg Uber Die Sonne-ジーク・ウーバー・ディー・ゾンネ-”のライブパフォーマンスをフィーチャー。のみならずピンク・エリンのソロライブやダンディー・ジャックとソニヤ・ムーニエのよるユニット“Dandy Jack and the Junction SM”によるライブとDJを組み合わせたパフォーマンスも行われた刺激的な一夜



Reporter: 坂口元起 a.k.a. DJ Rilla
Photo & Movie: Yuko

ピンク・エリンによるソロ・ライブ。こういうモード感溢れる身体の動きを久しぶりに見ました。ピンク・エリンの美意識の高さを感じます ダンディー・ジャックも加わりSieg Uber Die Sonneに。タイトに刻まれるサウンドにクラウドもキビキビ踊ってしまいます。アーティスト写真だと一番キレているダンディー・ジャック氏でしたが、3人の中では一番素直でまっすぐな音キチ君とお見受けしました そしてソニヤ・ムーニエが登場しDandy Jack and the Junction SMによる変態度が増した音となる。美人のくわえ煙草、いいですね

春一番が吹いたかな?と思ったのも束の間…次の日に雪が降ったりと、なんだかよくわからない天気で春を待ちこがれる寒空の下チャリを走らせ向かったのはReal Grooves Volume 3@Yellow!当日は隆盛を極めつつあるクリック・ハウス・シーンの中でも、アトム・ハートやリカルド・ヴィラロボスなどスーパー・スターとのユニットでも知られるダンディー・ジャックに加え、カナダの要注目人気レーベル [Cynosure] からのヒットも記憶に新しいピンク・エリン、美人女性DJソニヤ・ムーニエという通好みのゲストを迎え行なわれました。

Yellowに着くと既にエントランスに並ぶ多数の外国人のお客さんが自分には聞きとり不可能な英語で会話している。IDチェックを済ませ中に入ると、そこにはなんと異国の地が…と思う程の外国人のお客さんでバーはごった返していて(僕の記憶が正しければ三分の一から二分の一が外国人のお客さんだったように思う)、ダンスフロアではDR. Shingoがプレイ中。アシッドなベースがブイブイ唸る渋めのトラックから歌モノ、最近人気急上昇中のレーベル [Nummer] のクリック〜ハード系の中間のようなミニマルなトラックまでを緩急つけつつ、エフェクトかましつつ、客を煽りつつ(笑)盛り上げていくプレイは実にエンターティメントしていて、オーディエンスも大盛り上がり!Shingo氏本人が言うにはサクラを仕込んでいた(笑)らしいのだが、ラストの[Border Community](現在ジャンルレスにヒット中の要注目レーベル)のディープかつトランシーなトラックが終わった頃には盛大な拍手と歓声が!オーディエンスとのコミニュケーション能力の高さが伺える素晴らしいプレイだった。

鳴り止まぬ拍手の中不穏なS.E.音を鳴らすのは、これからライヴを始めるピンク・エリンである。パワーブック+パーカッションのように叩けるパッドでスネアやハットの音を足していくというスタイルで披露された彼のライヴは、前半BPM100位のスローなスタート。あまりウワものもないダークな音空間にパーカッショニストのようにパッドを叩く姿は、ラップ・トップのライヴにありがちな画面とにらめっこ、音はカッコいいのに何をやってるかさっぱりわかんな〜いライヴとは一線を画したライヴ感溢れるもので、ジャケットなんか着てて暑くないのかなとか余計な心配をしつつ(笑)ピンク・エリンの姿を食い入るように観てた自分がいた。パットから出される音中心でグルーヴを紡ぎだしていく前半には少々困惑気味だったオーディエンスも、だんだんとBPMも速くなっていき、迫力のあるキックとベースから繰り出されるダークなミニマル・トラックには大喜び。またフロアに歓声が響き渡ってきたなと思うと…ここでとりあえずピンク・エリンのソロ・ライヴは終了。 音が止まるとピンク・エリンに握手を求めるオーディエンスが群がっていた。

Writer: 坂口元起 a.k.a. DJ Rilla
Cisco Techno Shop Headz/Electronica/D'N'Bバイヤー。
DJ RillaとしてRimless@Air(偶数月第二月曜) を中心に都内各所で活動中。
ライターとして音楽情報サイトTRAKSY(http://www.traksy.com/)にも参加している。
そんな中、ダンディー・ジャックが登場し、ピンク・エリンとダンディー・ジャックによるユニット"Sieg Uber Die Sonne(ジーク・ウーバー・ディー・ゾンネ)"のライヴがスタート。ダンディー・ジャックもピンク・エリンと同じようなパットを使用しており、2台のラップ・トップから繰り出されるミニマルなビートは段々と激しさを増し、ダンディー・ジャックもヒート・アップ&パット乱れ打ち!音色はダーク&音数少なめながらもファンキーなグルーヴのクリック・ハウスにはやはり体が自然に動いてしまう。このユニットでの最近のヒット曲「Love Is OK」がかかった時にはキャッチーな歌モノということもあってフロアは熱狂に包まれていた。そこに満を持して登場の女性DJソニヤ・ムーニエが加わり 、二人がプレイするトラックに女性らしい丁寧かつ正確なターンテーブル捌きで、グルーヴを重ねていくというスタイルになった。三人が和気あいあいとやってる姿はさながらドリカムを彷佛とさせ(ベタですいません)、とても楽しそう!そのヴァイヴが伝わっているのか、ライヴも終盤に差しかかっているのにオーディエンスは全然ひく様子もなかったし、最後まで見届けたかったのだが、酒がまわりフラフラしてきたので、僕はYellowをあとにした。

クリック・ハウス主体のパーティといえば、自分の中ではモクモクと踊り続けるというイメージが強かったのだが今回のパーティでのオーディエンスの盛り上がりかたを見て(音はかなり渋かったのに!)、外国人のお客さんは遊ぶのが上手だなぁと思うと同時にこういうクリック・ハウスのパーティが増えれば、細分化するテクノ・シーン(クラブ・シーンでも)にまたひとつ遊ぶ選択肢が増えるなぁと。しかもそれが結構近いうちに来そうな予感もするなぁと帰りのチャリを漕ぎながら思った。